ご覧いただき,ありがとうございました。
0 2 3 5 2 6 0
校長ニュース

校長から、最近の話題をご提供いたします。

令和3年度 第1学期始業式あいさつ

  皆さんこんにちは。さて今日から令和3年度の始まりです。今回も集会ではなく、中継による始業式となりました。皆さん元気でしたか。

 前回お話ししたのが2週間前ですが、その頃と比べても社会状況、コロナの感染状況は変化が見られます。やはり年度の切り替わりで人の動きが多いせいか感染者が増加して第四波とも言えそうな状態になってきました。ただし明るい話題はワクチン接種です。そのうちに皆さんにも案内が来るでしょう。ただししばらくは完全な終了にはならず、withコロナの状態にも耐えなければいけません。

 それまでは今までの予防措置、マスクの着用、手洗いの徹底等は引き続き行ってください。授業や部活動でも相変わらず制約はありますが、感染者を出さないためにも徹底しましょう。一人でも出てしまうと濃厚接触者の特定や待機などの措置が行われます。そうなると正常な学校生活も行えない事態にもなりかねません。

 そうならないためにも改めて気を引き締め直して予防措置に取り組んでください。社会全体が1年以上のコロナ対応で悪い意味での慣れが出てきています。くり返しますが皆さん全員が無事に学校生活を送れることが校長としての願いです。

 

 そして新年度が始まるにあたり、皆さんにお話ししておきたいことがあります。

まずはこの言葉を紹介しましょう。

 

人に接する時は、暖かい春の心。

仕事(学校生活)をする時は、燃える夏の心。

考える時は、澄んだ秋の心。

自分に向かう時は、厳しい冬の心。

 

 名言で、よく紹介されますので、知っている方も多いのではないかと思います。

実業家である鮫島輝明氏の「心の四季」という言葉です。

人は生きてゆく上で心に四季、春夏秋冬をもっていなければならないということです。

人と接するときには暖かい気持ちをもって厚いコートを脱ぐように心の壁を取り除いて接する。そうすればコミュニケーションもうまくゆくはずです。

そして皆さんは仕事ではなく学校生活でしょうが、燃えるような熱い気持ちをもって一生懸命に学習や部活動に取り組むことでしょう。

深く考える時もあるでしょうが、その時には澄みわたる秋空のように静かに思いを巡らせる。

そして自信と向き合う時には自分に甘えを許さず、厳しく妥協を許さないことです。 

私はこの言葉を読んで、自分への戒めとしてよく思い出すようにしています。

皆さんも心に四季をもって学校生活を送ってください。

 

そして最後にもう一つ。

 

他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。 しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。

(ジョン・ラボック イギリスの銀行家、考古学者、政治家、生物学者)

 

去年よりも今年、そして昨日よりも今日、皆さんが日々成長することを願っています。

新学期が実りあるものとなることを願って、始業式のあいさつとさせていただきます。

0

令和2年度 第3学期 終業式あいさつ

 皆さん、こんにちは。前回までは放送による式でしたが、今回はタブレットPCが届きましたのでそれを使った中継による終業式となります。少し勝手が違うので私も戸惑いがありますが、今後授業等でも活用されるので皆さんも早く慣れてください。 

 さて今日で第3学期も終わり、波乱の幕開けとなった令和2年度も終了となります。ここまで長いようで短い1年間でした。

 昨年の4月は臨時休業から始まり、やっと登校できるようになり1学期が始まったのが6月です。そして制限付きながらも学校生活が進み、ここまで何とかたどり着くことができました。

 3か月近く続いた緊急事態宣言も終了して、新年度は通常に近い学校生活が送れる見通しもあります。そしてワクチン接種も始まっていますのでこの大きな災厄も終わりが見えてくるはずです。

ただし油断は禁物です。ここで皆さんがコロナに罹ってしまっては元も子もありません。ゴールは間近です。引き続き感染症予防も気を引き締めてゆきましょう。 

 そして制限付きの1年間でしたが、生徒の皆さんはそんな中でもよく頑張ってくれました。

特に今年の学業成績は成績優良が例年と比較してとても多く、素晴らしいものがありました。

「君たちはやればできます。まだまだ伸びるんです。」 それがよくわかったと思います。

「継続こそ力なり」という言葉があります。その頑張りを続けることにより更なる高みを目指してください。その高みから見える景色は今までとは違ったものが見えるはずです。

そしてその頑張りにより、希望進路の実現がかないます。実際に今年の卒業生も素晴らしい進路実績を残してくれています。新年度も期待しています。 

 部活動も多くの制限で中止となった大会や発表会もありました。そのような中でも少ないチャンスを生かして素晴らしい実績を数多く残してくれました。先ほどの活動報告で述べていただきましたが、校長として改めて皆さんの取組には敬意を表したいと思います。おめでとう!素晴らしいです。

これも日々の皆さんの努力の賜物です。今回の活動報告以外でも多くの部活動が頑張ってくれています。新年度も今年以上の活発な活動を期待しています。 

 そして特別活動、特に修学旅行や文化祭、体育祭等の学校行事は残念ながらほとんどが中止となってしまいました。地域との交流行事もこのような状況では断念せざるを得ませんでした。しかし地域の皆さんからはこのコロナが落ち着いたら、また活発な活動をしてほしい、元気な姿を見たいという期待の声が数多く届いています。

今年できなかった分まで学校行事や交流活動に励んでください。 

 新年度の目標はまずは学校生活の正常化です。ただし2年前と違う点はコロナ対策は続くということです。おそらく沈静化はするでしょうが完全には消えないはずです。

その対策を続けた上で学校生活を正常化することがまずは最初の目標です。これを踏まえたうえで新年度を迎えてください。

 

そしてもう一つお話をしておきましょう。

皆さんはプロ野球の「野村克也」さんを知っていますよね。

よくテレビにも出ていましたが、昨年残念ながら亡くなられました。

 この野村さんはヤクルトや楽天の監督もされていましたが、選手時代の実績ももちろん、監督としても素晴らしい実績のある方です。野村さんは著作でこう述べられています。 

 よくぞ私は好きな野球を職業とすることができ、引退後も長らく関わり続けることができたものだ。人生を振り返り、素直にそういう思いが湧いてくる。というのは、何度も野球をあきらめざるをえないような状況に陥ったからだ。

 とりたてて野球の才能があったわけではない。私以上の天性をもった選手は他にいくらでもいた。にもかかわらず、私が半世紀以上も野球の現場にいられたのはなぜか。 

 それは徹底的に頭を使い、知恵をふりしぼったからだ。どんな困難があろうと、高い壁にぶちあたろうと、決してあきらめずにその都度徹底的に考え抜き、試行錯誤したからである。 

「頭を使え、知恵をしぼれ」 

 あなたにもきっと、好きなこと、やりたいこと、叶えたい夢があるはずだ。それなのに、それができないと嘆いている人もいると思う。

 ただ、考えてみて欲しい。できない理由を周囲や環境のせいにしていないだろうか。あるいは「どうせ自分には無理だ」とチャレンジする前からあきらめていないだろうか。そんな人に私は言いたい。 

 「ほんとうに自分がやりたいことであるならば、実現に少しでも近づくよう頭を使い、知恵をふりしぼれ。現状を嘆く前に、なにをすればいいのか、徹底的に考えろ。」 

人間というものは、好きなことなら、夢があるなら、いくらでも頑張ることができる。そして、あきらめずに頑張り続ければ、必ず願いは叶う。叶わないのは、思考の量と努力が足りないからなのだ。これは、私の生涯を通じてたどり着いた真理である。 

とても重い言葉ですね。

皆さんはそこまで徹底できていますか。この「不屈の精神」こそが昔もそしてこれからの時代も必要とされてくるものだと思います。 

ぜひ皆さんも「あきらめずにいれば必ず願いはかなう」の不屈の精神で新年度も活躍してください。今後の皆さんの頑張りに期待しています。

0

令和2年度 第3学期 始業式あいさつ

 皆さん、明けましておめでとうございます。今日から第3学期も始まりました。ただし感染症予防のために時差登校となって1時間遅れの始業時間となっています。前途多難な年明けとなりましたが、自分がコントロールできることに集中して日々の生活を充実させてください。

 ただし状況は改善されていません。昨日には1都3県に「緊急事態宣言」が出されました。そして夜間の外出を自粛するように求められています。ただし暗い情報ばかりではありません。いよいよ日本でも近々ワクチン接種も始まろうとしています。そうするといずれは沈静化の方向に向かうことが期待されています。 

 それではここで緊急事態宣言に伴って皆さんにお知らせすること、お願いしたいことについてお話ししましょう。昨年の4月にも緊急事態宣言が出されて学校は臨時休業になりました。

 ただし今回は「感染防止対策を徹底しながら教育活動を継続する」ことになります。しかしその継続にあたっては様々な対策が必要とされます。

まずはこの緊急事態宣言は2月7日(日)までの1か月間になるということ。

○検温、健康観察の徹底、発熱等のカゼ症状がある場合や家族に体調不良者がいた場合には登校しない。

○食事中の会話禁止、食事中は無言で会話は食事後にマスクを着用してから行う。

○現在も行われている1時間遅れでの時差登校も継続する。短縮40分6限となる。

○登下校時は飲食等をせずに速やかに移動すること。

○部活動の原則中止は2月7日まで延長する。

今お話ししたことは厳守してください。それが皆さんの家族や友人等の大切な人を守ることにつながります。

 

 そして次にもう一つお話ししておきましょう。

 

夢なき者は理想なし。理想なき者は信念なし。信念なき者は計画なし。

計画なき者は実行なし。実行なき者は成果なし。成果なき者は幸福なし。

ゆえに幸福を求むる者は夢なかるべからず。

 

 これはある人の有名な言葉です。耳にしたこともあると思いますが、ある意味とても身近な人です。それは埼玉県の有名な偉人である「渋沢栄一」氏です。

 近代日本経済の父といわれる渋沢栄一は1840年深谷市の農家に生まれました。

 栄一は27歳の時、徳川幕府最後の将軍「徳川慶喜」の弟「徳川昭武」に随行し、パリ万国博覧会を見学し、欧州諸国の実情に触れることができました。その後明治政府の大蔵省に仕官します。大蔵省を辞めた後、一民間経済人として株式会社組織による企業の創設・育成に力を入れるとともに、約500もの企業の設立に関わったといわれています。また約600もの社会公共事業、福祉・教育機関の支援と民間外交にも熱心に取り組み、数々の功績を残しました。

 なぜ渋沢氏が偉人と呼ばれているかは自社や自己の利益だけを見ているのではなく、むしろ、他の企業と協力して、日本の経済や社会そのもの利益、公共の利益つまり「公益」を追求したからです。現代の日本があるのは渋沢氏の功績があったからと言っていいでしょう。その渋沢氏が言った言葉が先ほどのものです。

 幸せになろうとしたら夢や理想、信念や計画、実行力が必要だということです。

もう一度くり返しますがぜひ皆さんにはこの言葉を頭の中に記憶しておいてください。

ちなみに今年にはこの渋沢氏の生涯がNHKで大河ドラマ「青天を衝け」で描かれます。主演は「吉沢亮」さんです。私も楽しみにしています。ドラマですから多少の脚色はあるでしょうが、楽しめそうですね。皆さんも郷土の偉人として知っておいたほうが良いでしょう。 

 それでは暗いニュースの多い年明けになりましたが、こういう激動の時だからこそ皆さんは高い志をもって学校生活を送ってほしいと切に願います。

 

0

令和2年度 第2学期 終業式あいさつ

 いよいよ今日で第2学期も終わりです。今学期は8月から始まり、行事もほとんどなくてかなり長い期間に感じたと思います。しかしその2学期も今日までです。 

 皆さんもご存知の通り、感染症については埼玉県は現在はかなり厳しい状況です。春に比べてもいっそうの厳しさを増しているといっていいでしょう。

   県内の高校においても多数の生徒、教職員の感染者が発生しました。ここまでの傾向としては小中学校までは家庭内感染が6割強を占めるのに対して、高校では逆転して家庭内感染が2割強と少なく、学校での感染や不明な場合が多くなっています。それは高校生のほうが公共交通機関の使用などで行動半径が広くなっていることと関係があるのでしょう。今後も最優先の目標は感染者とならないことです。これを常に頭においてください。

  そのためには年末から年始にかけて部活の休みも多く、時間はあると思いますが、あえて行動半径をせばめて不要な外出や人との接触はできる限り避けてください。特にカラオケボックスや多数での飲食は絶対にNGです。いいですか、行動半径をせまくすることがポイントですよ。これでかなり感染率を低く抑えることができます。

 それでももし感染してしまったら、これは十分あり得ることです。その場合には冷静に対応してゆきますが、皆さんには必ず守って欲しいお願いがあります。

 それはくり返しになりますが、感染者は「被害者」だということです。だれでもしっかりと予防していても感染する場合ももちろんあります。あなた自身が明日そうなるかもしれないのです。そのためにも皆さんは常に冷静にあってください。

 前にも話しましたが、このような不安定な社会状況ではパニックになるのがもっとも危険です。それは恐怖心が決断力や判断力をにぶらせるからです。そして「自分がコントロールできることだけにエネルギーや時間を注ぐこと」が大事です。

 社会全体の感染状況については自分一人ではどうしようもありません。これは誰でもコントロールはできません。そういうことを気にしても自身の不安をあおり、周囲をも不安にするだけです。

 自分がコントロールできることとは、人の多い場所への外出を避けて行動半径をせまくする、マスクと手袋の着用、手洗い消毒の徹底をするなどです。 

 このような状況は社会全体にとってもちろん初めてのことです。だからこそ「日々の自分でできることに集中する」ことを行ってください。

これが冬休みを迎えるにあたって皆さんにお願いすることです。

0

令和2年度 第2学期 全校集会講話

 久々の全校集会で放送の形ですがやっと皆さんにお話をする機会ができました。今学期は例年よりも長く、フルに4か月ですが折り返し地点を過ぎました。

 ここまでで多くの皆さんの様々な活躍が目立ちました。学校行事の多くが実施できずにそして部活動も制約が多い中での活動で実績を残すことができたのは素晴らしいことです。活躍の場が減ったことは残念ですが、チャンスを有効に生かして今後も引き続き頑張ってください。

 それでは今後も皆さんの活躍に期待しています。詳しくはこの後の表彰式(活動報告)で述べてもらいましょう。

 それでは今日は私からは2点についてお話ししましょう。

 

 一つ目は相変わらずですが、新型コロナ感染症についてです。毎日ニュースで感染症者数が発表されていますが、平行線をたどっています。おそらく個々の人々が予防対策をしているためにギリギリの線で踏みとどまっているのでしょう。

 人間はもちろん血液が循環していないと生きられません。社会も同じです。リスクはありますが、人が動いて社会を回してゆかないと生きてゆけません。これからもしばらくは「Withコロナ」として受け入れてゆくしかないでしょう。

 現在も学校においては県内では生徒の感染者が発生しているところもあります。前にもくり返しお話ししましたが、皆さんはほぼ重症化せずに大丈夫でしょう。しかし最近は家庭内感染が増えているようです。そして感染が拡大することにより、弱者が命を落とします。くり返しますが自らを守り、大切な人を守りましょう。

 現在のこの学校の最優先の目標は感染者を出さないことです。もし出てしまったら、これは確率的には十分あり得ることです。その場合には冷静に対応してゆきますが、皆さんには一つお願いをしましたね。もう一度確認しておきましょう。

 それは感染者は「被害者」だということです。しっかりと予防していても家庭内感染も増えていて感染する場合ももちろんあります。あなた自身が明日そうなるかもしれません。

 現在も社会の一部では感染者を責めるような発言も見受けられます。感染したくてなった人はいません。そういった感染者を非難するような人は人間性が疑われます。こういった状況では人間性がよく現れます。そのためにも皆さんは冷静であってください。

 

二つ目は皆さん知っている人も多いと思いますが、アメリカのインディ500というカーレースで日本人の「佐藤琢磨」選手が2回目の優勝を遂げました。それ自体素晴らしいことですが、彼の生きざまは人として見習うべき点が多いです。

 彼はモータースポーツに対して強い憧れを抱きつつも、19歳までは自転車競技に身を投じていました。自転車部の無かった高校に部を立ち上げ、顧問一人部員一人で競技を開始してインターハイ優勝等の素晴らしい実績を残しました。

そしてモータースポーツに初めて触れたのは大学2年生のとき。レーサーは幼少期からカートに親しむ選手が多いなか、19歳で初めてカートに乗った佐藤選手は、かなり遅いスタートといっていいでしょう。

 しかし持ち前の「努力する才能」で次々と好成績を残し、イギリスF3のチャンピオンを経てF1レギュラードライバーとして参戦を果たしました。その頃は私もファンとして応援していました。

しかしF1では1度の表彰台は獲得したものの苦しいレースが続きました。所属していたチームが撤退したこともあり2010年から戦いの舞台をアメリカに移し、インディカーシリーズにフル参戦を開始します。

初めて優勝のチャンスが見えた2012年大会では、ファイナルラップでトップを奪おうとしてバランスを失いクラッシュ。それに対しての批判の中で「ノーアタック、ノーチャンス」とだけ言葉を残しています。

転機となったのは2017年。有力チームに移籍すると、第101回インディ500で佐藤選手は日本人ドライバーとして初の優勝を達成した。そして今年の2回目の優勝です。彼の 「ノーアタック、ノーチャンス」は攻めなければチャンスは来ない。ということでしょうか。攻めるということは挑戦することでしょう。

 この社会状況でもいや、こういう社会状況だからこそ挑戦しやすいとも言えます。ぜひ様々なことに挑戦してチャンスをつかんでください。

 さらにもう一つ大切なことは「努力する才能」を育てることです。成功した人すべてが「努力する才能」を磨いた人です。そのためには日々の努力を習慣化すること、これも以前に話した「凡事徹底」ですね。イチロー選手は毎日の何気ない努力の積み重ねが成功を生むと言っています。凡事徹底により努力する才能を育てることが皆さんにはとても大切なことです。 

 このような社会状況は我々にとっても皆さんにももちろん初めてのことです。だからこそここで今日述べたことを頭において「凡事徹底により努力する才能を育てる」ことに専念してください。

それでは2学期の後半の皆さんの頑張りに期待しています。

 

0

令和2年度 第2学期 始業式あいさつ

 いよいよ今日から第2学期の始まりです。今回の始業式も放送での形となりますが、この日を迎えることができて正直なところホッとしています。

 現在の社会状況は皆さんもよくわかっていると思いますが、コロナ感染症については未だに予断を許しません。それでもギリギリの線で踏みとどまり、社会が何とか回っている状況です。

 学校においても県内の数校では生徒、教職員の感染者が発生し、臨時休業になったところもあります。そのようなケースでは学校はどのようになるのか、ここで簡単に説明しておきましょう。

 まずはコロナ感染症が疑われる場合、例えば発熱が続く、その他カゼ症状が続く、味覚嗅覚障害があるなどです。その場合には診察を受けたうえで必要ならばPCR検査を受けることになります。以前はなかなかこの検査も受けられなかったようですが、現在では比較的簡単に受けられるようです。そして結果は4月頃には1週間ほど掛ったようですが、現在では2,3日で判定結果が出るようです。

 これで陽性となると保健所の指導の下、感染者の発症前数日の行動確認、濃厚接触者の特定等が行われます。学校も直ちに臨時休業となり完全な消毒に2,3日かかるといわれています。授業や部活動どころではありません。

 そして感染者は症状によって入院か自宅療養になります。濃厚接触者もすべて検査を受けて陽性はもちろん2週間以上、陰性でも2週間は自宅待機になります。

ですから学校自体は数日で再開しますが、濃厚接触者は最低でも2週間以上、感染者はより長く学校には来られなくなります。

 もしこれが集団感染、クラスターと呼ばれる形になるとさみだれ式に陽性者が増えて再開はいつになるかわからない状況にもなり得ます。

 確かに現在では若い人は無症状であったり重症化せずに済む場合が多いようです。それが現在のような感染拡大につながっているのではないでしょうか。

 前にもくり返しお話ししましたが、皆さんはほぼ重症化せずに大丈夫でしょう。しかし感染が拡大することにより、弱者が命を落とすのです。それは皆さんの大切な人かもしれません。くり返しますが自らを守り、大切な人を守りましょう。

 そのためには感染症については現実をしっかりと見つめて冷静に必要な対策を行ってください。そのためには皆さんの自覚が絶対に必要です。自らを守り、大切な人を守るためにも、油断することなく冷静な判断と対策を行ってください。

2学期の最優先の目標は感染者とならないことです。これを常に頭においてください。

もし出てしまったら、これは確率的には十分あり得ることです。その場合には冷静に対応してゆきますが、皆さんには一つお願いがあります。

 それは感染者は「被害者」だということです。だれでも不注意はありますし、しっかりと予防していても感染する場合ももちろんあります。あなた自身が明日そうなるかもしれないのです。

 今は社会の一部では感染者を責めるような発言も見受けられます。明らかな不注意や過失で感染するケースもありますが、それは少数です。感染したくてなった人はいないでしょう。そういった感染者を非難するような人ははっきり言って人としてどうでしょうか。こういった状況では人間性がよく現れます。そのためにも皆さんは冷静にあってください。

 

 また、アメリカの極限状況に詳しい方がコロナウイルスによる予測がつかない今の状況をどう乗り越えるかについて、アドバイスをしています。

1. 自分がコントロールできることにエネルギーを注ぐ

2. 自分の世界を小さくする

3. 小さな時間軸で考える

「自分がコントロールできることにエネルギーを注ぐ」

 まずはパニックになるのがもっとも危険だと言います。それは恐怖心が決断力や判断力を左右するから。続けて、「自分がコントロールできることだけにエネルギーや時間を注ぐこと」が大事だといいます。

 社会全体の感染状況については自分一人ではどうしようもありません。これは誰でもコントロールはできないでしょう。そういうことを気にしても自身の不安をあおり、周囲をも不安にするだけです。

 一方、人の多い場所への外出を避ける、外出時にはマスクと手袋をして自衛するなどは自分がコントロールできることです。

終わりが見えてこない現状では、心配や不安がどんどん大きくなっていきます。でも、自分がコントロールできること、自分の影響下にあることは限られています。

それだけに集中することが大切です。これはわたしたちにも使えます。

「自分の世界を小さくする、小さな時間軸で考える」

 その方のアドバイスは、もう一つあります。「自分の世界を小さくする」というのは、上記の「自分が影響を与えられる部分だけにフォーカスする」に重なります。そして先の見えない時に無理に先を見ようとするから不安になることは事実です。だからこそ時間を短く切ることが必要です。

 これは皆さんに当てはめるとどういうことになるでしょうか。皆さんができることは学校に来て学ぶことです。具体的には日々の授業に集中し、そして部活動に励む。もちろん感染症予防はしっかりと取り組みます。まずは日々のできることに集中する(フォーカス)ことでしょう。 

 このような状況は社会全体にとってもちろん初めてのことです。だからこそ今日話したことを頭において「日々の自分でできることに集中する」ことを行ってください。

これが2学期を始めるにあたり皆さんにお願いすることです。

0

令和2年度 第1学期 終業式あいさつ

 

 

 さて第1学期も6月から始まりましたが、早くも終業式を迎えることになりました。6月の始業式は放送により、しかも4回に分けて行い、同じあいさつをくり返しました。いつかはそういうことも苦い思い出として振り返ることになると思います。

 そして学校生活もやっと落ち着きを取り戻しつつあるかなというところで夏休みですが、皆さんはどういう気持ちでこの短い1学期を過ごしたでしょうか。

このコロナの影響下での不安や心配はあるでしょう。その半面、友達や先生とやっと会えてうれしい気持ちもあったと思います。それぞれがいろいろな思いを胸に学校生活を送ってきたと思います。あらためて学校生活の大切さや意義を考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 そして学校生活の再開に先立ってお願いしたことがありましたね。こういったことをお話ししました。

 一点目は感染症については現実をしっかりと見つめて冷静に必要な対策を行ってください。そのためには皆さんの自覚が絶対に必要です。自らを守り、大切な人を守るためにも、油断することなく冷静な判断と対策を行ってください。どうでしょうか。自己採点だと何点取れるでしょうか。

 二点目は宮城まりこさんの「やさしいことはつよいのよ」という言葉が実行できたでしょうか。人にやさしくあったでしょうか。これからもやさしくつよくあってください。

この二点はこれからも続く「WITHコロナ」、コロナと共存する社会では大切なことです。忘れずに実行してください。

 それとは別に今日は二点だけお話ししておきましょう。

まず一点目はSNSから生じるトラブルです。最近の傾向として人間関係のトラブルはSNSがきっかけとなるケースが非常に多いです。学年や生徒指導部の先生からもたびたびお話がありましたが、一つの原因は未熟な言葉の使い方でしょう。

 特に未成熟な子どもっぽい人はよくも悪くも、頭に浮かんだことをストレートに言葉にします。特に思ったことをすぐにネットへ書き込みをする人は要注意です。しかし、SNSの場合は文字だけの会話になるため、少しキツ目に見える言い回し、悪い言葉などは、口頭で言った時よりも何倍もネガティブに伝わって、相手を不快にしたり、傷つけます。しかも後から言い過ぎたかなと思っても消せませんし、消せたとしてもスクリーンショットがあれば永久に残ります。そういったことがきっかけでエスカレートし深刻なケースに発展することもあるはずです。そうならないためには、具体的にはこういうことを書いたら相手がどう感じるか、どういう表情をするか想像してください。そして前にも伝えた「やさしいことはつよいのよ」のごとく成熟した大人としてふるまえるようにしてください。いつまでも子供っぽい人はいずれ周囲からは見放されます。

二点目は「想像以上に大切な基礎学力」についてです。

 多くの皆さんが言ったことがあるかもしれませんが「こんな勉強したって実際の生活では使えない」「こんな勉強、いったい何の役に立つの? 」という疑問です。

これについては午堂 登紀雄(ごどう・ときお)さんという方が説明してくれています。

 米国公認会計士。世界的な経営コンサルタントとして活躍。

「なぜ勉強する必要があるのか」

 ひとつは、勉強の中身そのものが役に立つというよりも、勉強する過程で脳が鍛えられ、そうやって形成した強靭な頭脳が土台となって役に立つのです。

  たとえばどんなスポーツでも、必ず走る練習が組み込まれます。

  それは、足腰の強さはすべての運動能力の土台だからです。持久力、瞬発力、バネ、安定性、バランス、姿勢の制御を高い次元で獲得するには、強靭な足腰が必要です。例えばラケットを振る練習だけ、弓を引く練習だけしても強くはならない。強くなるには、一見役に立たないと思える「走り込む」練習をしないといけません。

皆さんはこれについては十分理解していて同意してくれると思います。

 勉強もそれに似ていて、今後社会生活を送るうえで必要となる、「論理的な思考力」や「問題解決の筋道の立て方」、「知識の応用方法」を、勉強を通して身につけます。

 だからもし今、無意味だからと勉強しなければ、学校を卒業しても鍛えられていないスカスカの頭脳のままです。土台がなければその上には何も作れないし、応用が利かない、人生で直面する様々な障壁や課題を乗り越えられない。これでは幸せになれないでしょう。

だからこそ基礎学力は大切なんです。取り組むのは「今」です。脳を鍛えるためにもしっかりと勉強をしてください。

 さて今日は2点お話ししました。SNSと基礎学力の大切さについてですが、どちらもしっかりと取り組んで今後の学校生活を送ってください。

最後に、お願いです。

 夏は心が開放的になりがちで、そのため、軽はずみな行動を起こしがちです。

感染症対策ももちろんですが、周囲に気を配り十分に気を付けて生活してください。

二学期の始業式もこのような形での式となりますが、「全員が元気にそろって笑顔で会えるようにしてください。」以上です。

 

0

令和2年度 第1学期始業式あいさつ

 さて令和2年度をやっと始めることができました。ただしまだまだ正常化とは言えません。コロナウィルス感染症拡大防止のためにこのような分散登校で放送の形での始業式となっています。

 しかし明けない夜はありません。近いうちに必ずこの大きな災害も徐々にではあるが、解決すると信じています。

 まずはそのために皆さんがどういうことをすべきか、ということを考えてみましょう。

今回はこうした状況なので2点ほどお話しします。

 

 まず一つ目ですが以前皆さんには「正常性バイアス」のお話をしたことがあります。

 昨年の11月の全校集会でのお話しでした。中身はこんな内容でした。

「自らを守るということ」

自らを守るということはもちろん自分の命を守るということです。最近は東日本大震災や巨大台風19号など何十年に一度という災害が発生しています。そして今回のコロナウィルスです。そのため、命を守るということが今まで以上に大切になっています。そして自らの命を守るということは、自分の大切な人の命を守ることにもなります。

 災害時の心理状態とはやってはいけないとわかっているはずなのに、最悪の方向に促されるかのように判断を誤らせて行ってしまいます。コロナ疲れから日に日に油断の気持ちが高まり、アチコチ出歩いたりしていませんでしたか。

これが災害時に言われている正常性バイアス(※)です。

※正常性バイアス…心理学用語で、「自分にとって都合の悪い情報」を無視したり、過小評価してしまう人の特性のこと。自然災害や火事、事故、事件などといった自分にとって何らかの被害が予想される状況下にあっても、それを正常な日常生活の延長上の出来事として捉えてしまい、都合の悪い情報を無視したり、「自分は大丈夫」「今回は大丈夫」「まだ大丈夫」などと過小評価するなどして、手遅れとなります。

 今回の感染症についてもまったく同じことが言えるのではないでしょうか。必要以上に恐れることはありませんが、現在の状況に慣れてきて過小評価していませんか。

現実をしっかりと見つめて冷静に必要な対策を行ってください。そのためには皆さんの自覚が絶対に必要です。

 ちなみに本校は生徒、教職員合わせると約900人になります。その家族まで含めると3000人以上の関係者、つまりそれだけの「大切な人」がいることになります。自らを守り、大切な人を守るためにも、油断することなく冷静な判断と対策を行ってください。

 

 二つ目ですが、先日、宮城まり子さんという方が93歳で亡くなられました。簡単にご紹介しましょう。

宮城まり子

1927年3月生まれ。55年で歌手デビュー。その後、女優としてミュージカルの舞台に立つ一方、映画やテレビ・ラジオにも多数出演。68年に日本初の肢体不自由児養護施設「ねむの木学園」を設立。79年、肢体不自由児のための特別支援学校「ねむの木学校」を開校。子供たちが描いた絵の展覧会やコンサートを開くほか、「ねむの木の詩がきこえる」(77年)など4本の映画を製作・監督し、国内外で高い評価を得る。作家の故・吉行淳之介氏のパートナーとしても知られています。

なぜこの方がこうした活動に身を投じられたかですが、こういうことを言っています。

 「私は障害について、何も知らない女優でした。親戚にも周囲にも障害を持っている人はいなかった。それが、たまたま障害を持っている子供の役をやって、いろんなところに勉強しにいくうちに気付いたんです。不思議だな、障害を持った子供たちが学ぶ学校がないって。あの子たちが泣いているのに放っておいていいのかという、そんな気持ちだけでした」

 実は私事ですが、この方とは50年前に接点がありました。私の地元の方がその学園に農作物を寄付されたんですね。そのお礼として私のいた小学校に講演に来てくれたのです。女優だけあってとてもきれいな方だったなと覚えています。しかしそれ以上に印象に残っていたのは、一番前に座って話を聞いていた私に向かってこういったことを言っていらっしゃいました。

「やさしいことはつよいのよ」

 後から聞きましたが、この方がよく言っていた言葉のようです。

今でも覚えているくらいですから、簡潔な言葉ですがインパクトがありました。

それ以来、ことあるごとにこの言葉が私の頭には浮かんできます。

 宮城さんはこの言葉に引き続き、こんなことも言っておられたようです。

 

 人は二面性があり、強さもやさしさも持っています。時には強く、時にはやさしく。

人は互いに頼り合ったり、 助け合ったりしながら生きていきます。

いつも強い人間なんていませんし、ずっと弱い人間もいません。

自分が強いときには、 弱い人を助けてあげることが必要です。

強さの影にやさしさがうずもれて、自分より弱い人間を助けようとしなかったら、

次は自分よりも強い人間にやられることになります。

そんな社会に幸福の花は咲かないでしょう。

 

皆さんの力によりこの学校にも幸福の花が咲くようにしてください。

新学期が実りあるものとなることを願って、始業式のあいさつといたします。

 

0

令和元年度 第3学期始業式あいさつ

 

 さて令和元年度も、第3学期になりました。2学期の終業式にはこの場でどのようなお話をしたか、覚えていますか。このような内容でした。

 冬休みを迎えるに当たり、私からお願いしたいことは、「ぜひ様々なことにチャレンジしてください。」ということでした。短い期間ですが、何かチャレンジできましたか。

もしまだの人がいたら、引き続き様々なことにチャレンジする年にしてください。

もう一つ、皆さんが無事にそろってこの場に集まってくれたことに感謝します。

 

 そして新学期を迎えるにあたり、一つお話をしておきます。以前にも「凡事徹底」ということでイチロー選手の言葉を紹介しましたが、他にも紹介したい言葉があります。

イチロー選手は選手としても超一流でしたが、言葉の発信力もさすがにすごいものがあり、指導者としても素晴らしい方になれると思います。それでは3つ紹介しましょう。

 

○そりゃ、僕だって勉強や野球の練習は嫌いですよ。誰だってそうじゃないですか。つらいし、大抵はつまらないことの繰り返し。でも、僕は子供のころから、目標を持って努力するのが好きなんです。だってその努力が結果として出るのはうれしいじゃないですか。

○努力せずに何かできるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうじゃない。努力した結果、何かができるようになる人のことを「天才」というのなら、僕はそうだと思う。人が僕のことを、努力もせずに打てるんだと思うなら、それは間違いです。

○壁というのは、できる人にしかやってこない。超えられる可能性がある人にしかやってこない。だから、壁がある時はチャンスだと思っている。

 

目標をもって努力をして結果を出すことを楽しむ

天才とは努力した結果、何かを成し遂げられる人である。

壁があるときはチャンスである

 

 この3つの言葉を皆さんの頭の中でよく考えてみてください。勉強でも部活動でもこの3つのことが徹底できれば、素晴らしい結果が出るはずです。

 もし失敗しても皆さんの長い人生では次があります。ぜひ繰り返しになりますが、

チャレンジしてみてください。

新学期が実りあるものとなることを願って、始業式のあいさつとさせていただきます。

 

0