令和3年度 第1学期始業式あいさつ
皆さんこんにちは。さて今日から令和3年度の始まりです。今回も集会ではなく、中継による始業式となりました。皆さん元気でしたか。
前回お話ししたのが2週間前ですが、その頃と比べても社会状況、コロナの感染状況は変化が見られます。やはり年度の切り替わりで人の動きが多いせいか感染者が増加して第四波とも言えそうな状態になってきました。ただし明るい話題はワクチン接種です。そのうちに皆さんにも案内が来るでしょう。ただししばらくは完全な終了にはならず、withコロナの状態にも耐えなければいけません。
それまでは今までの予防措置、マスクの着用、手洗いの徹底等は引き続き行ってください。授業や部活動でも相変わらず制約はありますが、感染者を出さないためにも徹底しましょう。一人でも出てしまうと濃厚接触者の特定や待機などの措置が行われます。そうなると正常な学校生活も行えない事態にもなりかねません。
そうならないためにも改めて気を引き締め直して予防措置に取り組んでください。社会全体が1年以上のコロナ対応で悪い意味での慣れが出てきています。くり返しますが皆さん全員が無事に学校生活を送れることが校長としての願いです。
そして新年度が始まるにあたり、皆さんにお話ししておきたいことがあります。
まずはこの言葉を紹介しましょう。
人に接する時は、暖かい春の心。
仕事(学校生活)をする時は、燃える夏の心。
考える時は、澄んだ秋の心。
自分に向かう時は、厳しい冬の心。
名言で、よく紹介されますので、知っている方も多いのではないかと思います。
実業家である鮫島輝明氏の「心の四季」という言葉です。
人は生きてゆく上で心に四季、春夏秋冬をもっていなければならないということです。
人と接するときには暖かい気持ちをもって厚いコートを脱ぐように心の壁を取り除いて接する。そうすればコミュニケーションもうまくゆくはずです。
そして皆さんは仕事ではなく学校生活でしょうが、燃えるような熱い気持ちをもって一生懸命に学習や部活動に取り組むことでしょう。
深く考える時もあるでしょうが、その時には澄みわたる秋空のように静かに思いを巡らせる。
そして自信と向き合う時には自分に甘えを許さず、厳しく妥協を許さないことです。
私はこの言葉を読んで、自分への戒めとしてよく思い出すようにしています。
皆さんも心に四季をもって学校生活を送ってください。
そして最後にもう一つ。
他人と比較して、他人が自分より優れていたとしても、それは恥ではない。 しかし、去年の自分より今年の自分が優れていないのは立派な恥だ。
(ジョン・ラボック イギリスの銀行家、考古学者、政治家、生物学者)
去年よりも今年、そして昨日よりも今日、皆さんが日々成長することを願っています。
新学期が実りあるものとなることを願って、始業式のあいさつとさせていただきます。