令和2年度 第2学期 終業式あいさつ
いよいよ今日で第2学期も終わりです。今学期は8月から始まり、行事もほとんどなくてかなり長い期間に感じたと思います。しかしその2学期も今日までです。
皆さんもご存知の通り、感染症については埼玉県は現在はかなり厳しい状況です。春に比べてもいっそうの厳しさを増しているといっていいでしょう。
県内の高校においても多数の生徒、教職員の感染者が発生しました。ここまでの傾向としては小中学校までは家庭内感染が6割強を占めるのに対して、高校では逆転して家庭内感染が2割強と少なく、学校での感染や不明な場合が多くなっています。それは高校生のほうが公共交通機関の使用などで行動半径が広くなっていることと関係があるのでしょう。今後も最優先の目標は感染者とならないことです。これを常に頭においてください。
そのためには年末から年始にかけて部活の休みも多く、時間はあると思いますが、あえて行動半径をせばめて不要な外出や人との接触はできる限り避けてください。特にカラオケボックスや多数での飲食は絶対にNGです。いいですか、行動半径をせまくすることがポイントですよ。これでかなり感染率を低く抑えることができます。
それでももし感染してしまったら、これは十分あり得ることです。その場合には冷静に対応してゆきますが、皆さんには必ず守って欲しいお願いがあります。
それはくり返しになりますが、感染者は「被害者」だということです。だれでもしっかりと予防していても感染する場合ももちろんあります。あなた自身が明日そうなるかもしれないのです。そのためにも皆さんは常に冷静にあってください。
前にも話しましたが、このような不安定な社会状況ではパニックになるのがもっとも危険です。それは恐怖心が決断力や判断力をにぶらせるからです。そして「自分がコントロールできることだけにエネルギーや時間を注ぐこと」が大事です。
社会全体の感染状況については自分一人ではどうしようもありません。これは誰でもコントロールはできません。そういうことを気にしても自身の不安をあおり、周囲をも不安にするだけです。
自分がコントロールできることとは、人の多い場所への外出を避けて行動半径をせまくする、マスクと手袋の着用、手洗い消毒の徹底をするなどです。
このような状況は社会全体にとってもちろん初めてのことです。だからこそ「日々の自分でできることに集中する」ことを行ってください。
これが冬休みを迎えるにあたって皆さんにお願いすることです。