校長ニュース

2020年8月の記事一覧

令和2年度 第2学期 始業式あいさつ

 いよいよ今日から第2学期の始まりです。今回の始業式も放送での形となりますが、この日を迎えることができて正直なところホッとしています。

 現在の社会状況は皆さんもよくわかっていると思いますが、コロナ感染症については未だに予断を許しません。それでもギリギリの線で踏みとどまり、社会が何とか回っている状況です。

 学校においても県内の数校では生徒、教職員の感染者が発生し、臨時休業になったところもあります。そのようなケースでは学校はどのようになるのか、ここで簡単に説明しておきましょう。

 まずはコロナ感染症が疑われる場合、例えば発熱が続く、その他カゼ症状が続く、味覚嗅覚障害があるなどです。その場合には診察を受けたうえで必要ならばPCR検査を受けることになります。以前はなかなかこの検査も受けられなかったようですが、現在では比較的簡単に受けられるようです。そして結果は4月頃には1週間ほど掛ったようですが、現在では2,3日で判定結果が出るようです。

 これで陽性となると保健所の指導の下、感染者の発症前数日の行動確認、濃厚接触者の特定等が行われます。学校も直ちに臨時休業となり完全な消毒に2,3日かかるといわれています。授業や部活動どころではありません。

 そして感染者は症状によって入院か自宅療養になります。濃厚接触者もすべて検査を受けて陽性はもちろん2週間以上、陰性でも2週間は自宅待機になります。

ですから学校自体は数日で再開しますが、濃厚接触者は最低でも2週間以上、感染者はより長く学校には来られなくなります。

 もしこれが集団感染、クラスターと呼ばれる形になるとさみだれ式に陽性者が増えて再開はいつになるかわからない状況にもなり得ます。

 確かに現在では若い人は無症状であったり重症化せずに済む場合が多いようです。それが現在のような感染拡大につながっているのではないでしょうか。

 前にもくり返しお話ししましたが、皆さんはほぼ重症化せずに大丈夫でしょう。しかし感染が拡大することにより、弱者が命を落とすのです。それは皆さんの大切な人かもしれません。くり返しますが自らを守り、大切な人を守りましょう。

 そのためには感染症については現実をしっかりと見つめて冷静に必要な対策を行ってください。そのためには皆さんの自覚が絶対に必要です。自らを守り、大切な人を守るためにも、油断することなく冷静な判断と対策を行ってください。

2学期の最優先の目標は感染者とならないことです。これを常に頭においてください。

もし出てしまったら、これは確率的には十分あり得ることです。その場合には冷静に対応してゆきますが、皆さんには一つお願いがあります。

 それは感染者は「被害者」だということです。だれでも不注意はありますし、しっかりと予防していても感染する場合ももちろんあります。あなた自身が明日そうなるかもしれないのです。

 今は社会の一部では感染者を責めるような発言も見受けられます。明らかな不注意や過失で感染するケースもありますが、それは少数です。感染したくてなった人はいないでしょう。そういった感染者を非難するような人ははっきり言って人としてどうでしょうか。こういった状況では人間性がよく現れます。そのためにも皆さんは冷静にあってください。

 

 また、アメリカの極限状況に詳しい方がコロナウイルスによる予測がつかない今の状況をどう乗り越えるかについて、アドバイスをしています。

1. 自分がコントロールできることにエネルギーを注ぐ

2. 自分の世界を小さくする

3. 小さな時間軸で考える

「自分がコントロールできることにエネルギーを注ぐ」

 まずはパニックになるのがもっとも危険だと言います。それは恐怖心が決断力や判断力を左右するから。続けて、「自分がコントロールできることだけにエネルギーや時間を注ぐこと」が大事だといいます。

 社会全体の感染状況については自分一人ではどうしようもありません。これは誰でもコントロールはできないでしょう。そういうことを気にしても自身の不安をあおり、周囲をも不安にするだけです。

 一方、人の多い場所への外出を避ける、外出時にはマスクと手袋をして自衛するなどは自分がコントロールできることです。

終わりが見えてこない現状では、心配や不安がどんどん大きくなっていきます。でも、自分がコントロールできること、自分の影響下にあることは限られています。

それだけに集中することが大切です。これはわたしたちにも使えます。

「自分の世界を小さくする、小さな時間軸で考える」

 その方のアドバイスは、もう一つあります。「自分の世界を小さくする」というのは、上記の「自分が影響を与えられる部分だけにフォーカスする」に重なります。そして先の見えない時に無理に先を見ようとするから不安になることは事実です。だからこそ時間を短く切ることが必要です。

 これは皆さんに当てはめるとどういうことになるでしょうか。皆さんができることは学校に来て学ぶことです。具体的には日々の授業に集中し、そして部活動に励む。もちろん感染症予防はしっかりと取り組みます。まずは日々のできることに集中する(フォーカス)ことでしょう。 

 このような状況は社会全体にとってもちろん初めてのことです。だからこそ今日話したことを頭において「日々の自分でできることに集中する」ことを行ってください。

これが2学期を始めるにあたり皆さんにお願いすることです。

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令和2年度 第1学期 終業式あいさつ

 

 

 さて第1学期も6月から始まりましたが、早くも終業式を迎えることになりました。6月の始業式は放送により、しかも4回に分けて行い、同じあいさつをくり返しました。いつかはそういうことも苦い思い出として振り返ることになると思います。

 そして学校生活もやっと落ち着きを取り戻しつつあるかなというところで夏休みですが、皆さんはどういう気持ちでこの短い1学期を過ごしたでしょうか。

このコロナの影響下での不安や心配はあるでしょう。その半面、友達や先生とやっと会えてうれしい気持ちもあったと思います。それぞれがいろいろな思いを胸に学校生活を送ってきたと思います。あらためて学校生活の大切さや意義を考えるきっかけになったのではないでしょうか。

 そして学校生活の再開に先立ってお願いしたことがありましたね。こういったことをお話ししました。

 一点目は感染症については現実をしっかりと見つめて冷静に必要な対策を行ってください。そのためには皆さんの自覚が絶対に必要です。自らを守り、大切な人を守るためにも、油断することなく冷静な判断と対策を行ってください。どうでしょうか。自己採点だと何点取れるでしょうか。

 二点目は宮城まりこさんの「やさしいことはつよいのよ」という言葉が実行できたでしょうか。人にやさしくあったでしょうか。これからもやさしくつよくあってください。

この二点はこれからも続く「WITHコロナ」、コロナと共存する社会では大切なことです。忘れずに実行してください。

 それとは別に今日は二点だけお話ししておきましょう。

まず一点目はSNSから生じるトラブルです。最近の傾向として人間関係のトラブルはSNSがきっかけとなるケースが非常に多いです。学年や生徒指導部の先生からもたびたびお話がありましたが、一つの原因は未熟な言葉の使い方でしょう。

 特に未成熟な子どもっぽい人はよくも悪くも、頭に浮かんだことをストレートに言葉にします。特に思ったことをすぐにネットへ書き込みをする人は要注意です。しかし、SNSの場合は文字だけの会話になるため、少しキツ目に見える言い回し、悪い言葉などは、口頭で言った時よりも何倍もネガティブに伝わって、相手を不快にしたり、傷つけます。しかも後から言い過ぎたかなと思っても消せませんし、消せたとしてもスクリーンショットがあれば永久に残ります。そういったことがきっかけでエスカレートし深刻なケースに発展することもあるはずです。そうならないためには、具体的にはこういうことを書いたら相手がどう感じるか、どういう表情をするか想像してください。そして前にも伝えた「やさしいことはつよいのよ」のごとく成熟した大人としてふるまえるようにしてください。いつまでも子供っぽい人はいずれ周囲からは見放されます。

二点目は「想像以上に大切な基礎学力」についてです。

 多くの皆さんが言ったことがあるかもしれませんが「こんな勉強したって実際の生活では使えない」「こんな勉強、いったい何の役に立つの? 」という疑問です。

これについては午堂 登紀雄(ごどう・ときお)さんという方が説明してくれています。

 米国公認会計士。世界的な経営コンサルタントとして活躍。

「なぜ勉強する必要があるのか」

 ひとつは、勉強の中身そのものが役に立つというよりも、勉強する過程で脳が鍛えられ、そうやって形成した強靭な頭脳が土台となって役に立つのです。

  たとえばどんなスポーツでも、必ず走る練習が組み込まれます。

  それは、足腰の強さはすべての運動能力の土台だからです。持久力、瞬発力、バネ、安定性、バランス、姿勢の制御を高い次元で獲得するには、強靭な足腰が必要です。例えばラケットを振る練習だけ、弓を引く練習だけしても強くはならない。強くなるには、一見役に立たないと思える「走り込む」練習をしないといけません。

皆さんはこれについては十分理解していて同意してくれると思います。

 勉強もそれに似ていて、今後社会生活を送るうえで必要となる、「論理的な思考力」や「問題解決の筋道の立て方」、「知識の応用方法」を、勉強を通して身につけます。

 だからもし今、無意味だからと勉強しなければ、学校を卒業しても鍛えられていないスカスカの頭脳のままです。土台がなければその上には何も作れないし、応用が利かない、人生で直面する様々な障壁や課題を乗り越えられない。これでは幸せになれないでしょう。

だからこそ基礎学力は大切なんです。取り組むのは「今」です。脳を鍛えるためにもしっかりと勉強をしてください。

 さて今日は2点お話ししました。SNSと基礎学力の大切さについてですが、どちらもしっかりと取り組んで今後の学校生活を送ってください。

最後に、お願いです。

 夏は心が開放的になりがちで、そのため、軽はずみな行動を起こしがちです。

感染症対策ももちろんですが、周囲に気を配り十分に気を付けて生活してください。

二学期の始業式もこのような形での式となりますが、「全員が元気にそろって笑顔で会えるようにしてください。」以上です。

 

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